実家が空き家になったときどうすればいい?対策と空き家の活用法!

以前より日本では、核家族化が進み現在全世帯数の6割が核家族と言われています。
(※核家族とは、夫婦のみ若しくは夫婦と未婚の子で構成された家族)

そして、その分高齢者のみの世帯や単身の高齢者の世帯が増加してきています。

今後もそのような世帯は増えていくことが予想されています。

そのため、今後起こるであろう深刻な問題が、「空き家の増加」です。

今回は、空き家がもたらす問題とそれに対する解決策をご紹介いたします。

空き家が問題視される理由

まず空き家の何が問題になるのかということについてご説明いたします。

老朽化が進み近隣へ迷惑をかける

空き家が問題視される要因として、老朽化による近隣住民へ迷惑をかけたり、危険がおよんでしまう可能性があるということです。

近隣住民へ危険がおよぶとは、空き家がそのまま放置されると建物が老朽化し、壁が崩れ落ちたり、瓦が落ちてきたりして通行人にケガをさせてしまう可能性があるということです。

家というのは、人が住まなくなってしまうと、老朽化が一気に加速します。

万が一、ケガをさせてしまってからでは遅いですよね。
なので、老朽化が進む前に早い段階で、対策を検討しましょう。

犯罪増加の原因に…

空き家は、不法に侵入され犯罪に使われる可能性があります。

もっと可能性の高いのが、「放火」です。
「空き家から火が出た」なんてニュースで聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?

このように、空き家を放置したままにしていると、いつの間にか犯罪に使われ巻き込まれてしまう可能性があるのです。

事前にどうするか検討しておこう!

まずは、空き家になる前の対策として、「もし空き家になった場合はどうするのか」を考えておくことが大切になります。

相続によって空き家になってしまうという原因以外にも「両親が施設に入って空き家に…」なんてこともあります。

空き家になり放置される家は、家族が近くに住んでいないことが多く空き家になってからでは対策を考えたり、管理をしたりすることが難しい場合が多いのです。

なので、「もし、この家に住まなくなった場合はどうするか考えておこう」と家族で集まって事前に検討し、家族全員が納得する「こうしよう」という案を決めておきましょう。

そうすることで、いざ空き家になってしまった場合にすぐに対応することができます。

空き家になってしまったら…

もし家族間で相談する前に空き家になってしまった場合、「いずれなんとかしよう…」という考えは危険です。

上記の空き家が問題視される理由でも述べましたが、近隣住民に迷惑をかけたり危険な目に合わせてしまうかもしれません。
また、いつの間にか犯罪に使われているなんて嫌ですよね。

また、それだけではありません。

皆さん「空き家対策特別措置法(あきやたいさくとくべつそちほう)」ってご存知ですか?

空き家対策特別措置法に関する詳しい説明は、こちら

「特定空家等(とくていあきやとう)」に認定されてしまうと、最悪の場合行政代執行により空き家の解体が行われ解体費用は親族などの関係者持ちで、固定資産税も更地になるので家があったときに比べ、なんと6倍にもなってしまいます。

空き家の管理

こうなる前に、できることとして空き家を管理してくれる会社やNPO法人があることをご存知ですか?

空き家の管理とは、月に1回~数回(回数が多くなると金額も高くなります)空き家に業者が伺い、現況の確認や清掃などを行ってくれるサービスです。

料金は、月額大体5000円から1万円というのが相場です。

空き家のままにしておくよりも早めの依頼がおすすめです。

補助金を活用して空き家を解体

空き家をそのままにしておくと危険なのはもうお分かりいただけたと思います。

そのため、行政(役所など)でも空き家に対する対策を講じています。

その一つが、解体費用に補助金を出すというものです。

当然ですが、解体には費用がかかります。
(目安は、延床坪数 × 6万 + その他費用 = 木造の解体費)

補助金の有無や額は市町村によって異なるので市役所等で確認してみてください。

 

空き家の活用法!

空き家を空き家のままにせず、活用する方法をご紹介いたします。

人に貸す

まずは、空き家でまだ人が住める状態であれば、そのまま賃貸として人に貸しすという方法があります。

こうすることで、空き家のままにしていても固定資産税など費用がかかりますが、賃貸にすると家賃収入が入る分利益がでます。

ただ、あまり古い家や長い間空き家になっていると雨漏りなど修復が必要な場合もあります。
そうなると、修復の時間と修繕費がかかるので注意が必要です。

売る

空き家活用法として、一番シンプルなのがこの「売却」という方法です。

家が建っていても売りに出すことはできます。

しかし、これは所有者本人がご存命で認知症などがない場合です。
相続発生後は、相続人でもめてしまいトラブルになって空き家のまま、ということにもなりかねないので、やはり早い対応が必要になります。

民泊(みんぱく)

みなさん「民泊(みんぱく)」ってご存知ですか?

空いた部屋や空き家を旅行客などの宿泊先に使ってもらい宿泊料をもらうというビジネスです。
2018年に住宅宿泊事業法が施行されると民間の方も年間180日という範囲内で運営がしやすくなります。

しかし、どこで始めても宿泊客が来るかというとそうではありませんよね。
場所を選んだり、宿泊客の管理なども必要になるので事前によく調べてからが良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、実家が空き家になったらどうすればいいのか?という点について問題点と対策をご紹介いたしました。
少しでも役立てて頂ければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。