サ高住とは?入居先選びで失敗しないための基礎知識!

現在、日本は超高齢社会となっており、今後も高齢化は進むと言われています。
2025年には、4人に1人が75歳以上の高齢者という予想になっており「2025年問題」とまで言われています。

今は元気でも将来自宅で生活していくのは不安だという思いから、高齢者施設を検討されている方もいらっしゃるでしょう。

しかし、施設と言っても「特別養護老人ホーム」や「有料老人ホーム」など、種類がいくつかあり「一体どれが自分に合っているんだろう」と悩まれている方も多いです。

そこで今回は、「サ高住(さこうじゅう)」と呼ばれている住居についてわかりやすくご説明いたしましょう。

サ高住とは?

まず「サ高住(さこうじゅう)」は、正式には「サービス付き高齢者向け住宅」と言います。

それを略して、「サ高住」とか「サ付き(さつき)」なんて呼ばれています。

この住宅は、よく「施設」と言われている方が多いのですが、正確には施設ではありません。

サービス付き高齢者向け住宅は、基本的には「高齢者向けに貸し出された賃貸住宅」だと思っていただければイメージしやすいでしょう。

なので、入居契約は普通にアパートやマンションを借りるときと同じように「賃貸借契約(ちんたいしゃくけいやく)」になります。
建物は、「手すり」の設置や「段差がない」などバリアフリーとなっており、高齢者が生活しやすいように整備されています。

そして、緊急通報装置が設置されており、急に体調が悪くなった場合にボタンを押すと人が来るようになっています。
病院でいうナースコールのようになっているものが多いです。

対象者

入居の対象者は、基本的に60歳以上の高齢者、あるいは要介護者認定を受けた60歳未満の方が60歳以上の高齢者、あるいは要介護・要支援認定を受けた40歳以上で60歳未満の方となっています。

費用はどのくらいかかる?

サービス付き高齢者向け住宅の費用にはどのようなものがあるのかをご説明いたします。

まず、費用の種類としては、「敷金(入居時)」「家賃」「あんしんサービス費」「共益費」があります。

敷金は、退去後にお部屋を元通りにするために使われる費用です(原状回復)。

あんしんサービス費は、費用に関する説明をすると、よく「どんなサービスをしてもらえるんですか?」と何か日常のお手伝いのようなサービスをしてもらえると思っていらっしゃる方がいます。
これは名前が「あんしんサービス費」となっているため勘違いしてしまうのも無理はありません。

しかし、このサービスは日常生活でのサービスではなく緊急通報装置や日常の生活相談ができるということに対する費用です。

相場としては、

敷金:0~数百万(これは相場で金額の高い所では、数千万のところもあります)

毎月の費用(家賃・あんしんサービス費・共益費):10~30万程度

となっています。

メリット・デメリット

サービス付き高齢者向け住宅のメリットとデメリットをご説明いたします。

メリット

  • 入居しやすい
  • 生活の自由度が高い
  • 必要なサービスを選ぶことができる

サービス付き高齢者向け住宅のメリットとしては、上記の3つが挙げられます。

入居対象者を見ていただければわかりますが、60歳以上の方となっており、特別養護老人ホームのように要介護3以上というような入居条件はありません。
そのため、入居に関してはハードルが低いと言えるでしょう。

日常生活の自由度が高いとは、基本的にはアパートやマンションと同じ賃貸住宅なので、買い物などの外出は自由ですし、お友達と旅行に行くなどの外泊も自由です。

そして、介護サービスは施設にヘルパーが常時いる(介護付き)場合以外、事業者からサービス内容までケアマネージャーと相談し選ぶことができます。(介護認定を受け要支援・要介護の判定が必要です)

デメリット

  • サービス事業所とその都度契約が必要
  • 常に人がいないサ高住もある
  • 介護度が重いと満足いくサービスが受けられない場合も…
  • 医療依存度が高いと不向きな場合も…

サービス付き高齢者向け住宅は、どちらかというと介護度の低い方が普通の賃貸住宅よりも安心して自立した生活が送れるというのが最大のメリットになります。
そのため介護度が重く常に援助が必要になる場合は、病院や特別養護老人ホームなどの施設のようにボタンを押すとすぐにヘルパーが来るわけではないのでサービスに対して満足できない場合もあります。(サ高住によっては、24時間ヘルパーが常駐しているところもあります)

まとめ

いかがでしたでしょうか?

今回は、今後サービス付き高齢者向け住宅の入居を検討されている方が「サービス付き高齢者向け住宅がどのようなものか?料金はどのくらいか?サービスは?」という疑問についてわかりやすくご説明いたしました。
少しでも役立てて頂ければ嬉しいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました。